日立グローバルライフ
ソリューションズ株式会社 様
日立パワーソリューションズの“HiPAMPS”を搭載した「exiida遠隔監視サ-ビス」の予兆診断では、冷媒圧力、温度、電流値などさまざまな要素を相関的に解析して機器の状態を判断。故障につながる変化を検出すると、アラームで知らせます。その精度の追求について、開発と運用に携わった戸倉氏が説明します。
「ベテランの保守員は、例えば季節によって変わる圧力や温度などの機器の稼働データから、経験値でその状態を判断することができます。人だからこそ持ち得るこの感覚も判断できるのが予兆診断の技術です。同じ型式の機器でも使い方や設置環境によって状態が異なりますから、お客さまごとに約1年かけて正常運転時のデータを遠隔監視で収集し、それを分析・解析して学習モデルを作成したうえで、予兆診断をスタートさせます」
すでに遠隔監視サービスを活用しているお客さまは、過去のデータを使ってすぐに予兆診断を始められます。導入先について戸倉氏は「予兆診断サービスのご利用が顕著なのが医療機関です。MRIやCTは磁場が熱を発生させるため、冷却装置を常に稼働しておく必要があります。機器がダウンしないように見守る予兆診断サービスは、安心して医療活動を行っていただくうえで極めて重要です」と言います。
また、コスト削減の面でも効果的なシステムだと強調するのは馬場氏です。「全国展開する小売業者では、空調のメンテナンスに膨大な費用がかかっていました。メンテナンス費用の削減に向けて当社のサービスに興味を示され、現在実証に入った段階です。定期点検などの保守は、時間基準から状態基準に移行しつつあります。例えば部品交換。時間基準の定期点検では、点検項目で定められた部品をすべて交換しますが、状態基準では、設備が不具合を知らせたときに点検して当該部品を交換します。必要に応じて部品を交換しますので、費用削減につながります。このシステムは、データの解析・分析結果を学習しますので、さらなる効率化の鍵を発見していくことでしょう」
予兆診断は、保守員の負荷軽減とメンテナンス費用削減でお客さま満足度を高めるとともに、社会や産業を円滑に動かすシステムとして期待が高まっています。
日立パワーソリューションズの“HiPAMPS”を搭載した「exiida遠隔監視サ-ビス」の予兆診断では、冷媒圧力、温度、電流値などさまざまな要素を相関的に解析して機器の状態を判断。故障につながる変化を検出すると、アラームで知らせます。その精度の追求について、開発と運用に携わった戸倉氏が説明します。
「ベテランの保守員は、例えば季節によって変わる圧力や温度などの機器の稼働データから、経験値でその状態を判断することができます。人だからこそ持ち得るこの感覚も判断できるのが予兆診断の技術です。同じ型式の機器でも使い方や設置環境によって状態が異なりますから、お客さまごとに約1年かけて正常運転時のデータを遠隔監視で収集し、それを分析・解析して学習モデルを作成したうえで、予兆診断をスタートさせます」
時代に先駆けて生まれた「exiida遠隔監視サービス」が、今、取り組んでいるのが、すでに日立パワーソリューションズでソリューション展開している「故障部位の特定」や「機器の寿命の予測」です。「お客さまの立場に立って考えれば、故障の予兆が出ると、どこが悪いのか、故障時期はいつかなどを把握しておきたいことでしょう。このようなご要望にもっと細やかに応えていくために、HiPAMPSを活用していきたいと考えています」と戸倉氏。
加えて、より導入しやすいコスト設定への取り組みも必要です。馬場氏は「遠隔監視はまだ費用が高いこともあって、必要性を感じながらも導入に踏み切れないお客さまがいます。今後は“冷やす、温める、止まらない”というモノとサービスが一体となったコトの提案を推し進めるとともに、導入しやすいコストも追求していきます。そして国内での成功事例を積み重ねた先には、海外メーカーとの協創によるグローバル展開も視野に入れています」と展望を語ります。
予兆診断機能を備えて、社会と産業に大きく貢献する「exiida遠隔監視サービス」。今後も日立パワーソリューションズとの緊密な連携で、さらなるグループシナジーを発揮していきます。
日立グローバルライフソリューションズ株式会社 様