西日本飼料株式会社 様
新工場の建設は、コロナ禍などの影響を受けることなく無事竣工。新たに導入したCGSから十分な電力を確保しながら、稼働を開始しました。「稼働前に予測していた以上にコストが削減できていることに驚いています。電力会社から電気を購入するよりも、単価が安くなっています。また、省エネ・省コストという目の前のメリットだけでなく、CO2も削減できるということで、脱炭素社会の実現に向けた取り組みとなることも企業として大きな付加価値だと思います」と草葉氏。
さらに、CGSならではの想定外の効果もありました。草葉氏が続けます。「配合飼料の製造において、素材を乾かす工程と、円柱状の固形(ペレット)に形成する工程で蒸気を活用します。蒸気は工場に隣接する他社から、これまでと同様に購入していますが、今後はガスエンジンの排熱から発生する蒸気も有効活用することで、エネルギーをむだなく使うことができる点は非常に良いと感じています」。
導入したCGSは735kW×2基となりますが、「15年、20年の更新時に、より大容量で高効率のものを紹介してほしいと思っています」と草葉氏は期待を寄せます。日立パワーソリューションズは、今回納入したもの以外にも、さまざまな容量のCGSをラインアップしています。高効率のCGSの提供はもちろん、環境負荷軽減が期待できる太陽光発電設備や蓄電池を組み合わせたシステムの提供など、ニーズに合わせた提案を通して、これからも長きにわたり西日本飼料株式会社の事業の発展に貢献していきたいと考えています。
2年越しのコロナ禍で多くの外食産業は大打撃を受けましたが、配合飼料製造の業務に大きな影響はなかったそうです。それは食肉の消費量が減っても、命ある牛や鶏、豚にエサを与えないという選択肢はないからです。しかし、今後もコロナ禍の影響を受けることなく、需要が伸びるかというと楽観視はできないと草葉氏は言います。
「日本の食に関わる産業は、人口減少の影響を受けていくことになると思います。弊社の配合飼料製造業も、同業他社との競争が激化してくるでしょう。この競争にいかに勝つかは、自社のブランドをどこまでアピールできるかということにかかってきます。弊社のブランド力は、安全・安心で高品質であることに尽きます。新工場設立は、ブランド力向上のための体制づくりであり、これからも顧客である畜産農家の皆さまから必要とされる飼料会社でありたいという弊社の決意です」。
そして、安全・安心・高品質をつらぬく思いは、緊急時にまで及びます。「万一、震災などが起こった場合も、災害に強いCGSを使って飼料を製造・供給し続けたいですね」と草葉氏は強調します。日立パワーソリューションズはいかなる局面においても、人と技術が織りなす確かなパートナーシップで事業者さまの思いやお困りごとに寄り添い、ともに事業の明日を築いていきます。
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