工場や発電所には、さまざまな設備が導入されています。
長期安定稼働が求められるこれらの設備は、予防保全や健全性維持の観点から、リアルタイムな状況把握が必須です。
しかし、メーカーごとに管理システムが独立しており、管理情報の一元化が困難でした。
近年では、インターネット上の情報の活用、システム保守管理の容易化やユーザー端末のマルチプラットフォーム化を目的に、Webシステムによる構築も求められていましたが、
データベースを介した従来の管理システム構造では、設備の障害情報やアラーム情報などをリアルタイムに取得できませんでした。
これを解決するのが当社のデジタルダッシュボードソリューションです。既存設備からの情報の統合に加え、IoTやM2M環境からの多種多様な情報も、メーカーに依存せず※Webシステムで一元管理できます。
稼働状況もリアルタイムに表示できるため、効率的かつ効果的な管理・保全業務はもちろん、最新データに基づいた迅速な経営判断も支援します。
(株)日立製作所が開発※した情報一元管理技術を活用することで、複数の設備の稼働状況を集約し、経営層から設備管理者、保守作業者までが同一の情報をリアルタイムに共有できます。
可視化のインターフェースにWeb技術を採用し、さまざまな種類のユーザー端末で利用できます。また、インターネットから入手した外部情報とも組み合わせが可能です。 さらに、設備や機器の追加、リプレース時にデータ収集・配信に関わるシステムやデータベースなどの改修が不要なため、継続的に使用できます。
設備の保守メーカーでもある当社は、多くの管理・保全業務の実績とノウハウを蓄積しています。これを生かし、システム開発の要件定義の段階からエンジニアリング力を駆使し、お客さまの業務に適切なコンテンツを提供します。
本技術では、企業が設備に取り付けたセンサーの情報を、構造化した識別子でID化します。これによって、異なる階層にある設備でも、稼働状況を一元管理してリアルタイムに表示できます。
データベースへの情報格納周期や端末からの値参照周期に依存せず、センサーから値が送信されたときのみサーバーが受信し、設備情報を必要としているユーザー端末にプッシュ通信でリアルタイムに配信します。 モバイル端末を利用すれば、設備管理者と保守員との間で最新情報を共有しながら、効率的かつ効果的な保守も実現できます。
デジタルダッシュボード技術と遠隔監視・支援サービスを連携させることで、遠隔からのリアルタイムな設備の監視と稼働状態の把握を実現します。 当社センタの24時間監視によって、生産設備の状況把握を任されている設備管理者の的確な作業指示や迅速な障害対応に貢献します。設備異常発生時には、保守員の派遣も可能です。