近年、台風や集中豪雨による水害被害が増加しています。
企業や自治体では、BCP策定やハザードマップ作成などの水害対策に取り組んでいますが、課題もあります。
当社の水害リスク解析サービスは、高精度な洪水シミュレーション技術を活用し、浸水深・浸水時間などの情報を提供します。
さらに、行政機関や関係各所と連携し、水害対策意識の共有を支援します。
ある企業では、近年増加している台風や集中豪雨による被害を防ぐため、社内の水害対策BCPの見直しを検討していました。しかし、国内に複数の拠点があるため、どの拠点から優先的に見直しを進めるべきかが分からないという課題がありました。
水害対策を効率的に進めるため、各拠点に優先度を付けて対策を進めることが重要です。
当社では「簡易調査」*1を実施し、水害リスクの高い拠点をランク付けしました。
その中で、優先度の高い重要拠点をお客様と協議し、「詳細調査」*2を実施してリスクを評価しました。
これにより、お客様はどの拠点から水害対策BCPを見直すべきかを把握し、対策案を検討できるようになりました。
ある企業では、「近隣の河川水位がどの程度上昇したら事業を停止すべきか」、「止水壁はどの程度の高さで設計して対策すべきか」といった詳細な水害対策案を検討していました。しかし、対策規模が大きければ大きいほど費用も増加するため、関係者一同が合意できるような合理的な案を検討する必要がありました。
ハザードマップのシナリオでは、拠点によって対策規模が大きくなり、費用が増加する可能性があります。
そのため、複数の降雨シナリオに基づいた浸水リスクの検討が必要です。
本サービスの「詳細調査」では、拠点近隣の河川情報や過去の降雨実績を収集し、お客様と協議して降雨シナリオを決定します。これにより、どの程度の降雨シナリオに対して対策を行うべきかを検討できます。
弊社の洪水シミュレータ「DioVISTA/Flood」を使用し、降雨シナリオによる河川水位の上昇と浸水リスクを解析・評価します。その結果を基に、止水壁の高さなどの対策案を視覚的に表現し、レポートとして提供します。
ある企業では、水害リスクを評価するために当社の「DioVISTA/Flood」を活用した解析作業を検討していました。
しかし、想定ケース数が1000~2000と大量にあり、自社では人手や計算リソースが不足しているため、解析作業の支援を求めていました。
当社では、洪水シミュレータ「DioVISTA/Flood」を活用したモデル作成やシミュレーション、結果取り纏めなどの解析作業を承ります。クラウド上の豊富な計算リソースを活用し、大量のケースでも短期間で結果を提供可能です。
解析作業の費用削減や短期間での業務遂行のご要望に対応いたします。
弊社では、水害に対するレジリエンス向上を目的として、このサービスを活用しました。
実際に、様々なシナリオのもと解析していただき、拠点の擁壁の高さや設備の配置を検討することができました。
水害対策は費用も伴いますが、発生頻度や洪水高をしっかり示すことができるので、対策について社内での合意が得られやすくなりました。