竜巻やゲリラ豪雨の監視業務を支援
「DioVISTA/Storm」は、新型の降雨レーダー* の観測結果をオンライン地図と重ねて3次元表示できるソフトウェアです。
竜巻やゲリラ豪雨の原因となる積乱雲などの監視や空港周辺の航空機の安全管理などに寄与するものです。
降雨レーダーの観測データをオンライン地図と重ねて3次元表示し、それを軽快に操作できます。 地球全体を表示することや、ズーム、スクロール、角度を変えて真上や斜め上から見ることが可能です。
図:2013年9月2日に埼玉県越谷市等で発生した竜巻の親雲(積乱雲)。
雲が地図の上に立体的に表示されます。
(データ:気象庁 *1 )
雨雲内部にある降水コア* を、他の雲に隠されることなく、3次元アニメーション表示することが可能です。 これにより、上空で形成された降水コアが落下する様子や、風により流される様子が視覚的に捉えられます。
図:2013年9月2日に埼玉県越谷市等で発生した竜巻の親雲(積乱雲)。
奥の雲の中にある降水コアが、手前の雲に隠されずに表示されています。
また、羽田空港から富山空港に向かう一般的な航路をオプション表示することで、
航路近くに積乱雲があることがわかります。
また、雲のように見える白い領域が、高さ約10 kmまで到達しています。
白い領域は弱い雨(約2 mm/h)、赤い領域は強い雨(約50 mm/h)をもたらす雨粒がある領域です
(反射強度30および50 dBZの等値面)。
(データ:気象庁 *1 )
竜巻やゲリラ豪雨の現象全体の把握に重要な広域の天気予報や海洋観測の表示が可能です。
気象海洋分野のさまざまな情報を表示するため、気象海洋分野で国際的に普及しているデータフォーマットNetCDF* に対応しています。
図:2013年9月2日に埼玉県越谷市等で発生した竜巻と同日の雲の様子。
関東地方の上空には乾燥した空気があり、南からの暖かく湿った空気が
流れ込んでいたことが分かります。
(データ:気象庁 *2 )
「更新される最新データを取り込み表示する」「警戒指定場所に降水コアが出現した場合にアラートを表示する」
「上下左右に画面を4分割し1つの雨雲を異なる視点から表示させる」「空港周辺の航路や飛行機の位置を表示する」など、
レーダーサイトや空港などでの運用業務に適したカスタマイズが可能です。
3次元アニメーション表示に水平方向や高さ方向の縮尺の追記、コピーライト表示および印刷や動画ファイルへの出力などが可能です。