電子スキャン方式高速超音波映像装置ES5100は、振動子を直線状に多数並べたアレイプローブを搭載し、フォーカスポイントを電子式に移動させることで半導体や電子部品、IGBTなどのパワーモジュール内部を高速で映像化する装置です。
映像表示スピードは、測定ピッチが同じであれば、シングルプローブのメカニカルスキャンによるフォーカスポイントの移動方式と比べて、高速表示が可能です。
アレイプローブ(振動子面)
電子スキャンイメージ
電子スキャン方式では最大75MHz(公称周波数)の高周波を実現し、アレイプローブによるライン走査でハイスピード測定を可能とし、
被検体内部に発生した剥離、微小ボイドなどを短時間で映像化します。
例えば30mm角の被検体を200µmピッチでスキャンした場合、約4秒で測定が終了、深さ方向の平面画像(以下Cスコープ)を高速表示し、反射エコー強度の分布を確認することができます。また、リアルタイム断面像(以下Bスコープ)表示とともに波形表示(以下Aスコープ)で被検体内部状況の観察に威力を発揮します。
Cスコープ表示例
Aスコープ+Bスコープ表示例
電子スキャン方式高速超音波映像装置ES5100シリーズは、電子スキャンならではの秒速測定によって、 走査と同時に確認できるリアルタイム画像表示と高精細な解析表示機能を備えています。
Aスコープ+Bスコープ表示
Cスコープ表示
マルチポイント波形表示
サムネイル階層表示
3Dブロック表示
3方向断面図
(エコー高さ表示)
全波形取り込みモード
エコー高さ強調表示
(オプション)
プローブ | 25MHz、50MHz、75MHz |
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スキャナ | X,Y,Z軸駆動 |
収録・処理部 | A,B,Cスコープ画像表示、 面積率、 任意Aスコープ表示 他 |
解析機能 | 自動焦点移動 評価用ゲート自動可変 3Dデータ表示 他 |
ワーク寸法 | 300mm×200mm×50mm以下 |